PAUL McCARTNEY&WINGS「BAND ON THE RUN」
2004年 07月 20日
私が、プリンスと並び天才と認める、ポール・マッカートニーの傑作。私にとってのポールの最高傑作である。
これ以前のソロ作品は、「ビートルズのポール」としては不満が残る内容の作品であった。思うに、ビートルズとは違う自分を出すことに躍起になり、ポール自身の良さがでていなかったように思う。
ジョン・レノンがビートルズ後期になると、ポップ性を排除して行き、自分のスタイルを確立していったのとは対照的に、ポールの作風は、ビートルズのポップ性を象徴していた。実は、それがポールのスタイルだったのだが、それを全面に出すと、ビートルズとの「差別化」ができなかったからだと思う。その差別化のために作ったそれまでのアルバムは、ポールの本当の良さが出ていない。ソロ作品は地味な作りになり、「WINGS」名義のアルバムは、アレンジに無駄が多く、バランスが悪かった。・・・あくまで私見だが。
そのポールのスタイルであるポップ性が、この「バンド・オン・ザ・ラン」で見事に復活する!
レコードに針をのせる(CDプレイヤーに入れる)と、すっきりと、しかもしっかりとしたギターイントロ。幸福の50分が始まる。どの曲も、なにかが吹っ切れたかのように瑞々しいポップチューンに仕上がっている。適度にアレンジされ、全ての楽器が美しくハーモニーを奏でる。
このアルバム以降のポールは、自らのポップ性を全面に押し出し、傑作を出し続ける。また、それまでは距離を置いていたビートルズ作品をライヴで取り上げるなど、ビートルズの「呪縛」から解放されて行く。
そのきっかけとしても、重要な作品といえるのでは・・・、と私は思う。
これ以前のソロ作品は、「ビートルズのポール」としては不満が残る内容の作品であった。思うに、ビートルズとは違う自分を出すことに躍起になり、ポール自身の良さがでていなかったように思う。
ジョン・レノンがビートルズ後期になると、ポップ性を排除して行き、自分のスタイルを確立していったのとは対照的に、ポールの作風は、ビートルズのポップ性を象徴していた。実は、それがポールのスタイルだったのだが、それを全面に出すと、ビートルズとの「差別化」ができなかったからだと思う。その差別化のために作ったそれまでのアルバムは、ポールの本当の良さが出ていない。ソロ作品は地味な作りになり、「WINGS」名義のアルバムは、アレンジに無駄が多く、バランスが悪かった。・・・あくまで私見だが。
そのポールのスタイルであるポップ性が、この「バンド・オン・ザ・ラン」で見事に復活する!
レコードに針をのせる(CDプレイヤーに入れる)と、すっきりと、しかもしっかりとしたギターイントロ。幸福の50分が始まる。どの曲も、なにかが吹っ切れたかのように瑞々しいポップチューンに仕上がっている。適度にアレンジされ、全ての楽器が美しくハーモニーを奏でる。
このアルバム以降のポールは、自らのポップ性を全面に押し出し、傑作を出し続ける。また、それまでは距離を置いていたビートルズ作品をライヴで取り上げるなど、ビートルズの「呪縛」から解放されて行く。
そのきっかけとしても、重要な作品といえるのでは・・・、と私は思う。
by saka-zuu
| 2004-07-20 00:48
| MUSIC