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貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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W杯 日本VSブラジル 奇跡は起こらず。

ワールドカップ予選グループリーグも大詰め。
極東の島国以外のほとんどの国にとっては、クロアチア、チェコという強豪の予選リーグ敗退が、大きな話題となっているはずである。
ブラジルに関しては、”勝ち負け”は全く話題に上る状況ではない。

さて、日本は1-4で敗退という現実を味わった。
これまで、ほとんど本気のブラジルと対戦したことのない日本にとっては、1-4というスコアは、選手にとっても、ファンにとっても落胆は大きいと思う。
しかし、試合後の選手へのインタビューで「実力の全てを出せましたか?」とか、「これからの課題は?」とか、「あなたにとって今回のW杯はどんなでしたか?」などというレベルの低い質問しか出来ないマスコミでは、この状況を正確にファンに伝えることは出来ないだろう。
”世界の壁”・・・、それがどれだけ厚いかを考える絶望より、向かって散る美学に置き換え、次に向かうことを潔しとする。
それも悪くないが、少なくともそこに未来はない。
もう一つ厄介なのが、『マイアミの奇跡』と言われる、アトランタ五輪での勝利だ。
結局”勝った”日本は予選リーグで敗退し、”負けた”ブラジルは決勝トーナメントに進んだのである。
その事実を語らず、都合のいい部分だけを過剰に賞賛する姿勢が、自らの非力さを忘れさせる材料になっているにすぎないのだが。

では、今後ブラジルに勝つ方法はないのか?
『サッカーに絶対はない』のは事実だが、限り無くゼロに近いと思う。
『本気のブラジルに日本が勝つには、100年かかる』と言った間抜けな解説者がいたが、それはブラジルが現状のままであったら、もしかしたら、その可能性はゼロではない、ということか?
日本が100年で進歩するように、ブラジルも100年の進歩を遂げることで、この”仮説”がいかにいい加減なものかがわかる。
「日本にカカーがいたら・・・」と言った、間抜けな協会キャプテンがいたが、それならば「日本に世界に人脈のある協会幹部がいたら・・・」。
私自身は、ジーコのような何もしない指揮官が、監督として優秀であるかどうかは分からないが、少なくとも日本のような未熟なチームには向いていなかったと思う。
前監督のトルシエが適任とも思わないが、彼くらい”手取り足取り”のほうが、未熟な日本代表には向いていた。
現状の日本サッカー協会には、日本代表に適した監督を連れてくる人脈や、能力に欠けていることは明白だ。
フィールドで戦うのは選手であるが、スタッフの能力も、ブラジルとは雲泥の差がある。

昨日の試合に関しては、確かに日本の良さが出ていなかったために、大敗を喫した。
しかし、裏返してみれば、相手の良さを殺すことが、自らを活かすサッカーであることと考えれば、それこそが”明確な差”なのである。
それが、すなわち日本とブラジルの”差”そのものなのだ。
個々の選手の出来、不出来で言えば、個人的には中田英の出来が最悪であったように見えた。
パスミス、トラップミスをくり返し、ディフェンス面ではソフトなタックルで、軽くかわされる場面が多かった。
レベルの高い選手であることは認めるが、明らかにリズムに乗れていなかった。
そして、それを目の当たりにしても、結局彼をベンチに下げるなどの”ショック療法”を施すことなく、あっさり敗れ去った。
そこに、日本の”事なかれ主義”が見えかくれして、なんとも消化不良であった。
また、川口は、相変わらず斑が多く、好セーブを連発した後に失点する悪いパターンから抜けだせなかった。
ただし、この二人に限らず、自分のリズムを作れた選手は皆無だったので、相手のブラジルに脱帽するしかない。

ブラジルにとっては、玉田の1失点は”データ外”であっただろうが、それ以外は予定通りの”調整試合”になった。
ベテランの両サイドバックを休ませ、太っちょロナウドは緩いディフェンスから得点をして、感覚を取り戻し、カカー、ロナウジーニョを同時に下げ、キーパーのジダまで替える超余裕。
本当ならば、もう2〜3点取れるところを、取ってくれなかった。
個人的には、もっと本気のブラジルに点差をつけられたほうが、日本のサッカー界のためだと思ったが、どうだろう?

それより何より、この試合を見て怒っているのは、ガーナだろう。
「せっかく不調のロナウドを調子に乗せやがって!!」・・・そんな感じだろうな。
by saka-zuu | 2006-06-24 00:58 | サッカー