貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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松たか子『僕らがいた』

a0034589_13114577.jpgオリジナルアルバムとしては、3年振りとなる、7枚目のアルバム。
普段はほとんど洋楽しか聴かないのだが、時折邦楽も聴く。
・・・というよりも、彼女の大ファンなので、頬を緩めながら聴いているんだけど。

彼女の魅力は、美しい・・・、もあるけど、歌がしっかりと”ポップス”であるということ。
今回のアルバムは、彼女が個人的にお気に入りだというスキマスイッチの曲が入っていたりするのだが、基本的にはデビューの頃からあまり変わらないスタイルが貫かれている。
悪い言い方をすれば、「役者の副業」とも言える歌手活動であるが、初期の頃の透明感や、爽やかさが、作り物ではない、彼女の”素”であることが、「副業」だからこそよくわかる。
無理に背伸びしてロック調になったり、ジャズ風になったりしない所が、潔い。
中にはちょっとシャレた感じの曲もあるが、それを本気で聴かせるのではなく、軽い感じで流して聞こえるのが彼女の魅力だと思う。
なにより自分の声を生かせるアレンジや、スピード感を彼女自身もわかっているし、彼女を支えるスタッフもよく知っている気がする。

一昨年になるが、彼女の舞台を見に行った。
生まれて初めての舞台鑑賞で、緊張してみたが、僅か5mほど向こうで迫真の演技を繰り広げる彼女に圧倒された。
このアルバムにいるのは、そんな緊迫感漂う松たか子さんではない。
力を抜く”演技”が、最高に生かされているのが、彼女にとっては”歌うこと”であるのならば、芝居以上に彼女の”女優”という面が見て取れるアルバムである。
真剣さは変わらないだろうが、それは彼女の”歌”というエンターテイメントを受け取る側への、最大の敬意だと思う。
観衆を引き込むことも”演技”ならば、聴衆をリラックスさせるのも”演技”である。
”歌手”であるが、同時に”女優”であるからこそ出来たアルバムであり、だからこそ彼女の歌声に魅了されるのだと、私は勝手に思う。
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by saka-zuu | 2006-04-29 13:37 | 音楽