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貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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F1 2005年フランスGP レビュー

前戦のアメリカGPが、F1史上最悪の汚点を残したが、F1サーカスは無事ヨーロッパに帰ってきた。
フランスGPは、今年開催が危ぶまれたがなんとかカレンダーに載ったという事情もあり、前戦の”汚点”で人気の落ち込みが懸念されたが、マニクールサーキットは満員の観客で溢れかえっていた。

フランスGPは、近年マニクールで行われるようになったが、個人的には以前のポールリカールが好きであった。
なにしろ、マニクールは抜きどころが全くない。
今年も、明らかに遅いトヨタのヤルノ・トゥルーリが”ドライヴィング・スクール”を開校してしまい、レースの行方を左右してしまった。
そして、それに合わせて誰もが数珠つなぎでだらだらと周回するレースになった。
しかし、その中で唯一闘争心を見せたのが、4番手グリッドからスタートした、佐藤琢磨。
他のドライバーが仕掛けても行かなかったトゥルーリに対して、果敢に追い越しを試み、失敗はしたものの、唯一本来のレースの楽しさを提供してくれたドライバーであった。
残念ながら11位完走で、ポイント獲得はならなかったが、ピット戦略ではなく、コース上でバトルを仕掛けた琢磨の闘志には拍手を送りたい。
その中で、BARはジェイソン・バトンが4位入賞で、チームに今年初のポイントをもたらした。
これで、全チームがポイントを獲得したわけだが、唯一ポイントがないドライバーが、琢磨になってしまった。
レースを制したのは、今年5勝目のルノーのフェルナンド・アロンソ。
ポールポジションから飛び出し、2番手スタートのトゥルーリがもたつく中、圧倒的なギャップを築いて圧勝。
最後は、3位表彰台のミハエル・シューマッハをも、周回遅れにしようかという勢いでルノーに地元優勝をもたらした。
2位は、エンジン交換で予選ポジションを10番手さげられたマクラーレンのキミ・ライコネン。
チームメイトのファン・パブロ・モントーヤは、またしても不運のリタイヤを喫したが、今年中盤以降のマクラーレンの速さは目を見張るものがある。
今年絶好調のトヨタは、遅いマシンでのらりくらりとレースを引っ掻き回したトゥルーリが5位、気がつけばいつの間にか入賞圏内を走っていたラルフ・シューマッハが7位のダブル入賞。
コンストラクターズ争いでも、4位と大健闘中。
6位は、このレースもなんだか不運だったジャンカルロ・フィジケラ。
そして8位に、元チャンピオンの崖っぷちジャック・ビルニューブがしぶとく入った。
前半好調だったレッド・ブルは、クリスチャン・クリエンが早々にリタイヤし、デヴィッド・クルサードは10位完走と奮わなかった。
クルサードはどうでもいいが、クリエンには次戦の奮起を多いに期待する!!
重症なのは、2台完走ながら12、14位で、ピットインを繰り返していたウイリアムズ。
ザウバー買収が決まったBMWが、もしかしたら力を入れていないという噂もあるが、ここまで酷いはずはない。
次戦、地元イギリスGPはいい所を見せて欲しい。
さて、前戦全6台のレースで3〜6位とポイントを獲得したジョーダンとミナルディは、あっという間に指定席に逆戻り。

レース全体を見ると、心理戦やピット作戦など、見所もあったが、やはりコース上のバトルのないレースは、単純につまらない。
確かに、オーヴァーテイクには危険も伴うし、命をかけている以上は無理をすることを求める訳にはいかない。
しかし、難しいかもしれないが、もう少しオーヴァーテイクのし易いコースの開発を考えて欲しいものだ。
F1 2005年フランスGP レビュー_a0034589_238011.jpg

by saka-zuu | 2005-07-04 23:08 | F1