貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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THE WHO『Quadrophenia』

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1978年9月7日、キース・ムーンがオーバー・ドープで他界した。享年31才。
私も、いつの間にか、キースよりも随分年上になってしまった。

邦題『四重人格』と名付けられた、THE WHO渾身の2枚組大作。
『トミー』と同じく、ロック・オペラとして発表されたが、ストーリー性では、やや劣ると言われる。確かに、『トミー』は、ドラマチックすぎるが・・・・。
しかし、音そのものは、格段の進歩をとげ、オープニングの「I AM THE SEA」のSEなど、映画に近い。
1曲1曲のクオリティの高さもさることながら、全体の流れが素晴らしい。
ポップで、スピード感あふれる「THE RAEL ME」や、「5:15」から、『トミー』のエンディングの「WE 'RE NOT GONNA TAKE IT」にも負けないドラマチックな「LOVE, REIGN O'ER ME」まで、全く隙がない。
ピート・タウンゼントという人は、一流のギタリストであり、一流のストーリーテラーでもあったことが、本作で証明されている。
『トミー』では、短い曲で場面転換を表現していたが、本作では、1曲1曲の中に流れを作り、結果、全体では長くなりながらも、曲数は減っている。聴く方としては、非常に聴きやすく出来ている。
そういう意味では、親切な作品と言える。
とくに、タイトル曲の「QUADROPHENIA」は、その中に心理的葛藤をインストで表現されている。実に深い曲である。
エンディングの「LOVE, REIGN O'ER ME」は、その後のライヴでも、中盤のアクセントになる、彼等にとっても重要な曲となっている。残念ながら、ライヴのエンディングは圧倒的に「WON'T GET FOOLED AGAIN」が多いのだが、まあ、仕方のない所だろう。
また、『トミー』を再現するライブは、比較的多いが、『四重人格』を再現することはほとんどない。それだけ、作り込みがしっかりしているし、展開が分かりやすい分、平坦な作品と言われても仕方ないかもしれない。あくまでも『トミー』と比べればの話だが・・・・。

この後、本作は、『さらば青春の光』というタイトルで、映画化されている。
面白いかどうかは、難しい面もあるが、アルバムの参考に見る価値はあると思う。

前述の通り、今日はキース・ムーンの命日である。
もちろん、『ドラッグで乾杯!』とはいかないので、スコッチでも飲もうかな。
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by saka-zuu | 2004-09-07 14:51 | MUSIC