貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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George Harrison「Best Of Dark Horse 1976-1989」

George Harrion
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’89年発売のジョージ・ハリスンの、唯一のベストアルバム。
’76年に、「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」というのが発売されているが、ビートルズ時代の曲を半分も収録させられるなど、あまりにもかわいそうな内容なので、なかったことにさせていただく。

ジョージにとっての最大の幸福は、ビートルズのメンバーであったこと。
ジョージにとっての最大の不幸もまた、ビートルズのメンバーだったこと。

ジョージ・ハリスンという人物が、もしビートルズのメンバーでなかったら?
ビートルズが、これほど有名で尊敬されるバンドにならなかっただろう。
たしかに、ジョンとポールが突出した才能の持ち主であったのは、否定しない。しかし、ジョージとリンゴの存在がなければ、ビートルズはもっと早い段階で空中分解していたかもしれない。また、ジョージ、リンゴがいなくても、成功したかもしれないが、今のロックは全く違う方向に向かって行ったかもしれない。・・・考えるだけでも恐ろしい。

では、ジョージ自身はどうなっていただろう?
もし、ミュージシャンとして世に出ていたら、きっと、違う音楽を作っていたと思う。
それは、一時傾倒したインド音楽か?・・・いや、違う。あれは、ビートルズという現実から逃避しただけだから。
では、どんな音楽をやっていたか?・・・例えば、そうだなあ、ニック・ロウのような・・・、違うなあ。
まあ、どちらにしても、華やかな舞台には出てきていない気がする。
はたして、そうなっていた場合、私はジョージ・ハリスンの音楽に出会えたであろうか。もし、出会えなかったら、・・・それは、私にとっての「不幸」であったかもしれない。

このベスト・アルバムは、’76年発売の「Thrty Three 1/3」から、’87年発売の「Cloud Nine」までのアルバムから選曲され、2曲の新曲も収録された、本物のベストアルバムである。時期的に、ジョージが最もヒット曲を出していたころではないので、派手なイメージはない。しかし、どの曲も、聴けば聴くほど味が出る、いいアルバムになっている。

ジョージの死後、何度か彼のアルバムを聴いている。
しかし、不思議と涙は出てこない。
最近、その原因がわかった。
あくまでも、私が感じることなので、ファンの方が気に障ったらすみません。
それは、ジョージの歌に、最後まで本当に楽しそうな、そして満足して、充実した、そういう作品がないからだと思う。
もし、出来るのならば、ジョージに聞いてみたい。
「ジョージ、君が本当に作りたかった音楽はできたかい?」
・・・彼は、きっと「Yes!」と答えるだろう。例え、そうでなくても。
私の大好きなジョージ・ハリスンとは、そういう人なんだと思う。

天国のジョージに、彼自身の「All Those Years Ago」を捧げたい。
ありがとう、ジョージ!!
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by saka-zuu | 2004-08-28 01:14 | MUSIC