貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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Carpenters 『Carpenters』

a0034589_13201656.jpgゴールデンウィークが終わって、すっかり怠けくせが抜けない今週は、はっきり言って仕事にならない。
憂鬱な気分で思い出したのが、『雨の日と月曜日は/カーペンターズ』。
そう言えば、ここ最近、’70年代、’80年代のCDをよく聴いている。
というか、中古CD屋でやけにそのくらいのCDを安く購入している。
この『Carpenters(邦題:スーパースター)』も、そんな経緯で手にしたCDだ。
カーペンターズというグループ(あえてこう書くが)の個人的な印象としては、”良質なポップグループ”である。
私の知っている洋楽アーチストの中で、老若男女、あらゆる人に奨められる、数少ないグループである。
もちろん、彼らの内情は苦悩の連続で、カレン・カーペンターの拒食症など、生み出される音楽程、平穏でなかったことはよく知られているが。
しかし、残されたそれほど多いとは言えない作品群は、それを全く思わせない美しさで、聴いている者に格別の安堵感を与えてくれる。

このアルバムは、先述の『雨の日と月曜日は』から始まる、’71年発売の3枚目のアルバム。
彼らの経歴等は、私のような”俄ファン”が偉そうに書き連ねる物ではないと思うので、資料を探してもらうとして。
個人的には、カレンがなくなった1983年あたりから洋楽を聴き始めているので、『カーペンターズ』として意識したのは、その後ということで、現体験で聴いていたわけではない。
ただ、やはりそれ以前にもテレビ、ラジオで何気なく聴いてはいたので、「この曲もカーペンターズなのか?」ということがよくあったのを記憶している。
このアルバムの中にも、『バカラック・メドレー』の中の『(There's) Always Something There To Remind Me』が、ネイキッド・アイズ(懐かしい〜)のカヴァーしか聴いたことがなくて、「カーペンターズもやってたんだ〜、もとはバート・バカラックなんだ〜、へえ〜」と言う物もあった。
アルバムの一番の山場は、日本でのタイトルにもなった『スーパースター』だろう。
スローな曲調に、伸びやかなカレンのヴォーカルが圧巻。
彼らのベスト盤を作るときに、絶対に欠かせない名曲であるし、曲名やアーチスト名を知らない人でも、どこかで一度は耳にしているくらいよく使われている。
当時は、レコードだったので、この曲でA面が終わるのだが、B面の山場は、当然『バカラック・メドレー』だろう。
彼らのアルバムの中で、いくつかのメドレーがあるが、これはその中でも最高傑作といえるのではないだろうか。
解説を読むと、「オリジナルは8曲入りで、このヴァージョンは編集の都合で2曲削られている」と言うことだが、個人的にはかえってそれが丁度いい具合になっていると思う。
全体的に、オルガンをフィーチャーした、軽めだが計算し尽くされた、じつは手の込んだアレンジが素晴らしい。
そして、リチャードの美しいピアノソロと、カレンの静かなヴォーカルが絶妙な『サムタイム』で、アルバムは幕を閉じる。

彼らのアルバムを聴くと、すっかりひねくれた自分が、少し素直で、純粋な気持ちになる気がする。
飾った美しさではなく、素の美しさを、純粋に美しいと思える自分を「まだまだ、捨てたもんじゃないな」と自信さえ持てるようになる。
音楽の与えてくれる、様々なエネルギーの中でも、彼らが私に与えてくれる物は、そう言う意味では異質である。
これまでは、ベスト盤1枚で満足して、しかもそれもそんなにしょっちゅう聴いていなかったが、これから1枚づつゆっくりと彼らの魅力を堪能しながら、CDラックを埋めていこうと思う。
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by saka-zuu | 2008-05-09 14:05 | MUSIC