貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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FOO FIGHTERS 『IN YOUR HONOUR』

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前作から、2年半振りにリリースされた、フー・ファイターズの5作目のアルバム。
”元ニルヴァーナの”と言わなくてもいいくらい、デイヴ・グロールはビッグになった。
フー・ファイターズ自身も、既に10年という長い期間活動しているし、サウンドそのものも、完成の域に達している感がある。
ただ、前作まではメンバーの入れ替わりが激しく、CDの音は”バンド”というよりも、”デイヴのソロ・プロジェクト”という印象が強かった。
そういう意味では、前作のメンバーがそのまま残ったこのアルバムによって、彼らが初めてバンドとして機能し始めたとも言える。
このアルバムが2枚組になったのも、このメンバーでどこまで出来るかを試したら、20曲の素晴らしい作品が出来上がったということなのだろう。
それは、デイヴにとっても、バンドにとっても、ある意味”賭け”だったかもしれない。
もしかしたら、極限までバンドを追い込んだら、空中分解するかもしれない危険を孕んでいたかもしれない。
しかし、この4人はそれを乗り越え、本作を生み出すことに成功した。
もう、デイヴがスティックを握らないというのは、ちょっと寂しいが、彼のヴォーカル、ギターがこのバンドのアイデンティティになっているし、テイラー・ホーキンスのドラムにも不満はない。

シングルカット曲の『BEST OF YOU』は、アルバム発売前からFMでヘヴィーローテーションで期待を煽りまくっていた。
プレイヤーから出てくる1曲目のタイトル曲は、始まっても盛り上がりをじらしにじらして、2曲目の『NO WAY BACK』で一気に爆発する。
1枚目のラスト(Bトラック除く)は、いつものように最高の盛り上がりを作る大作『END OVER END』で締めくくる。
2枚目は、これまでの彼らのサウンドを踏襲しながらも、ノラ・ジョーンズやジョン・ポール・ジョーンズをゲストに迎え、懐の深さを見せつけてくれる。
サウンドの指向は違えども、完全に彼らは自身のサウンドを完成させている。
このアルバムは、現時点での最高傑作と言って間違いないだろう。

私自身の不満があるとすれば、1枚目を”ロック”、2枚目を”アコースティック”に分けてしまったことだ。
完全に、別々に分けたことで、一息ついて(油断して?)、一気に聴けないことがちょっと不満・・・・。
1枚目の後半は、サウンドこそハードだが、スピードに任せて、という曲は少ないし、これまでもアコースティック指向の曲がなかったわけではないし・・・・。
せっかくだから、うまく並べ替えたり、多少アレンジをいじっても、全体を一つの作品としてまとめて欲しかった。
これだけ全体のクオリティが高いのだから、あっという間に聴けてしまうと思うんだけど。
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by saka-zuu | 2005-07-14 21:28 | MUSIC