貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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METALLICA 『ST.ANGER』

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2003年発表の、メタリカの8枚目のオリジナル・アルバムで、現時点では最新作ということになる。
前作との間に、『GRAGE INC.』というシングルのカップリングなどを集めた編集盤と、『S&M』という、サンフランシスコ交響楽団との異色のコラボレート作がリリースされている。
どちらもCD 2枚組というヴォリュームで聴き応え十分だが、オリジナルではないため、この時期、彼らが苦悩していたのが見て取れる。
その結果、やはりバンドに馴染めずにいたジェイソン・ニューステッドが脱退した。
バンドというのは、ただ単にテクニックがある人間が集まっても、うまくはいかない。
ジェイソンのベーシストとしての資質は、疑う余地はないが、このモンスター・バンドに合わなかったということだろう。
そういう事情で、プロデューサーのボブ・ロックがベースを担当している。

その後、新ベーシストとしてロバート・トゥルージロが加入。
挨拶代わりと言うわけではないだろうが、ロバート加入後のセッションをまるごとおさめると言う、破格のボーナスDVDが同梱されている。

さて、このアルバムで感じたこと・・・・。
それは、『大人を怒らせると怖い!』ということ。
例えば、若者がエネルギーの限り怒りを叩き付けるような音楽はたくさんあるが、私もいい大人なので、それに怯んだりすることはない。
しかし、この”大の大人”が、”怒り”という感情をこれだけストレートに表現されると、”凄み”というか、畏怖の念さえ感じざるをえない。

あえて、曲がどうとか、テクニックがどうとかはここでは書かない。
それは、このアルバムが彼らの”怒り”のみを叩き込んでいて、はたして客観的に聴くと、どういう感じ方をするのか予想がつかないからだ。
私のように、とにかく彼らが好きな人間にとって、冷静に聴くということは不可能に近い。
そのため、このアルバムが”傑作”なのかどうか判断出来ない。
前作『RELOAD』で、彼らがMETALLICAというバンドを壊し始めたという感想を持った。
ただ、今作はそれよりも荒々しくなりながら、決して”作為的”なものでは、到底ない。
何も考えずに、怒りをぶつけ、それをボブ・ロックが形にしただけ、と言える。
しかし、彼らはこれを見事にライヴで再現してしまった。
ということは、これだけの”狂気”を昇華させ、このマテリアルを作品として作り上げてしまったと言うことか?

このアルバムは、決して人に勧められるようなものではない。
好きな人が、好きなように聴けばいいのである。
なぜならば、これ程聴いていて爽快で、疲れるアルバムを、私は他に知らないから・・・・。
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by saka-zuu | 2005-03-29 19:37 | MUSIC