貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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METALLICA 『LOAD』

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1996年発売の、メタリカの6作目。
前作『BLACK ALBUM』から、5年の月日が流れ、果たしてメタリカは帰ってくるのだろうか、という噂も流れ出した中でのリリースだった。

日本では、このアルバムの『UNTIL IT SLEEPS』が、トヨタのRAV4のCMで使われるという”珍事”があった。
すでに、メタリカの音楽が、コアなファンのものではなくなってきた証拠なのだろうが、それにしても、「やるなあ、さすがは世界のトヨタ」という印象であった。

このアルバムの第一印象は、「凄い!、けど困ったなあ〜〜・・・・」というものであった。
変な言い方だが、「もしかしたら、メタリカはこれで完成なのか?」という、複雑な感じがしたからだ。
故クリフ・バートンの後任の、ジェイソン・ニューステッドが、これ以前のアルバムではまだまだ”馴染んで”なかったのが、ここで完全に一体化している。
それは、前作からプロデュースを手がけているボブ・ロックの”仕事”なのかもしれないが、言ってしまうと「文句の付けようがない」ということ。
確かに、”スラッシュ・メタル”のメタリカが好きなファンにとっては、『BLACK ALBUM』以上に、聴く必要のないアルバムにはなっていると思う。
『CURE』や、『MAMA SAID』みたいな、歌い上げるようなヴォーカル曲は、以前の彼らからすれば”不要”なものだったかもしれないし、ヒット曲を狙ったと言ってもいいような『HERO OF THE DAY』や、『UNTIL IT SLEEPS』は、古くからのファンにとっては、退屈に聴こえるかもしれない。
しかし、このアルバムは、そんな”感情”をもねじ伏せる程、完璧に作られている。

オープニングの『AIN'T MY BITCH』は、今までのアルバムと同じくスピード感溢れるナンバーだし、重厚感という点でも申し分ないが、何かが違う。
・・・余裕があるのだ、困ったことに。
このアルバムを支配している雰囲気は、この余裕と、”自信”なのである。
以前の彼らにしても、それは感じられはしたが、ここまで顕著だったことはないと思う。

ただ、この”完璧”であるが故に”地味”なアルバムが、彼らにとってどのような意味があるかは、今の段階ではまだ分からない。
あと10年後、もしメタリカが存在していれば、それが明らかになるかもしれない。
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by saka-zuu | 2005-03-18 23:16 | MUSIC