貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

METALLICA 『METALLICA』

a0034589_19424461.jpg
1991年発売の、メタリカの通算5作目。
通称『ブラック・アルバム』と呼ばれている、大出世作にして、大問題作。
当時は、このアルバムを批判するのがメタリカ・ファン、とも言われるくらいの状況で、それまでメタリカを全く聴かなかった人々が一斉に賞賛していたのとは、対照的であった。

最近では、ニューヨーク・ヤンキーズの抑えの切り札、リベラ投手が出てくる時に、『ENTER SANDMAN』が使われているので、耳にする機会も多いと思う。
また、今は亡きレイン・ステイリーの在籍していたアリス・イン・チェインズが『UNPLUGGED』の中で、この曲のイントロをアドリブで演奏し、喝采をあびている、のは別に特筆することでもないか・・・・。

さて、賛否両論のこのアルバムであるが、好き嫌いは別にして、”最もクオリティが高いアルバム”と言っても間違いはないと思う。
それまでの、8〜9分という大作がなくなり、短い曲の中に溢れんばかりのアイデアを詰め込んで、実に濃い12曲(日本盤は13曲)が収録されている。
1曲目の『ENTER SANDMAN』の、静かな立ち上がりからの盛り上がり方は、既に定番だが、『SAD BUT TRUE』のような、重厚で粘りのある曲が2曲目に収録されているのが、彼らの自信の表れだろう。
そして、前作で『ONE』という名曲を完成させた彼らが、再び『THE UNFORGIVEN』という、ドラマチックな曲を作り出している。
サウンドとしては、前作がドラムス/ベースがあまりにも聴こえないというリミックスだったためか、ドラムスのラーズが、異常に頑張っている。
ジェイソンのベースは、存在感は出てきているが、突出した所はなく、堅実という印象が強い。

そんな今作であるが、それまでの”スラッシュ・メタル”を捨てたことが、ファンの怒りをかってしまったが、個人的にはこの変化は、”成長”ととらえている。
もし、彼らがこの時点で停滞してしまっていたら、とっくに消えてなくなっていた可能性もある。
すでに、この頃から燻っていた”グランジ”の、ニルヴァーナや、サウンド・ガーデンらが攻撃対象としてきたものが、古い体質のハード・ロックであり、ヘヴィ・メタルであったからだ。
カート・コバーンは、一番の標的をガンズ&ローゼズに絞ったが、もしメタリカが旧態依然のままであったら、格好の餌食になっていたかもしれない。
そうならずに、グランジ勢の尊敬を受けることが出来たのは、メタリカが成長し続けたからだと思う。

実力のあるアーチストが、コアなファン層から、一般的なファンを獲得する段階で、”変化”を遂げるのはよくある話である。
メタリカは、このアルバムでスタジアム一杯のファンを獲得したが、ライヴハウスで暴れ回るファンを失った。
それを、正しいと見るか、誤りと見るかは、個々のファンの意識の問題だ。
私は・・・、どちらとも言えないが、メタリカを聴き続けることを選択した。
[PR]
by saka-zuu | 2005-03-17 20:36 | MUSIC