『みどりのマキバオー』文庫版1〜10巻
2004年 12月 21日
有馬記念を週末に控え、やはり、このレースは、忘れられない。
ダービー馬、ミドリマキバオーとカスケードの最後の対決。
そして、舞台を盛り上げるアマゴワクチン、ニトロニクス、アンカルジアら、魅力ある脇役たちとの名勝負。
わずか、2分30秒程のレースに、各馬、各騎手らのすべての思いが集約した。
レースは、ミドリマキバオーの圧勝で終わるが、結局、絶頂期のカスケードを一度も負かすことができなかった。
ミドリマキバオーは、ずるずると後退する『現実の』カスケードではなく、『幻の』カスケードを追いかけて、ゴールを駆け抜ける。
現実の競馬のオグリキャップにも、トウカイテイオーにも負けない、『幻の』有馬記念は、感動の終焉を迎える。
たしかに、この漫画は、現実離れしているし、競馬ファンの中には、毛嫌いしている方も多いと思う。
それもわかる、確かに。
しかし、作り物だからこそ得られる感動がここにはある。
そして、このレース以降は、全くフィクションのレースが繰り広げられるが、この有馬記念までは、日本のレース体系を踏襲している。
その集大成が、有馬記念だ。
はまった人には、再度涙を誘い、嫌いな人には、まったく関係ない漫画の有馬記念。
・・・もう一回、読み返してみようか。
by saka-zuu
| 2004-12-21 19:57
| コミック