貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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STING『THE DREAM OF THE BLUE TURTLES』

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’85年発表の、『ブルータートルの夢』というタイトルが付けられた、スティングのファースト・ソロ・アルバム。
記憶が定かではないが、当時はまだ、ポリスが解散していたわけではなかったと思うので、あくまでも『ポリスのスティングのソロ・アルバム』という意味合いが強かった。
あの大ヒットしたアルバム『SYNCHRONICITY』のあとだけに、ちょっと一息(遊んで?)入れて、ポリスの次作を作るものと思っていた。
しかし、メンバーのアンディ・サマーズは、映画『2010年』のサウンドトラックで、奇妙な電子音楽を発表し、スチュワート・コープランドは、アフリカ音楽を究めて行った。
今考えてみれば、これほど嗜好の違う3人が集まって、よくあんなロックバンドが出来たものだと感心する。
結局、彼等にとっては、ポリスの音楽が『特殊』なもので、それ以降の音楽こそが本来の姿なのだと思える。

本作は、ポリスの音とは全く違い、ジャズの一流所を集めて作られている。
メンバーは、ブランフォード・マルサリス、ダリル・ジョーンズ、オマー・ハキム、ケ二ー・カークランドである。
・・・確かに、お遊びにしては豪華すぎる。
この後、同じメンバーを引き連れて、ツアーも行い、ライヴアルバム『BRING ON THE NIGHT』を発表している。
そちらの方が、楽しいと言えば楽しいのだが。

大ヒットした『セット・ゼム・フリー』で始まる。
当時のPVが、バックのメンバーが非常に楽しそうで、しかも、微妙に画面がゆらゆらしていて大好きだった。
ほかにも、『ラヴ・イズ・ザ・セブンス・ウェイヴ』や『ラシアンズ』などがヒットしている。
また、ポリス時代に『ZENYATTA MONDATTA』でレゲエ調の軽いアレンジで作られていた『シャドウズ・イン・ザ・レイン』を、全く違うアレンジで取り上げているのが興味深い。
全体的な印象は、以後のスティングのアルバムにつながる、落ち着いた『大人の雰囲気』がある。
『バーボンストリートの月』などは、最近のスティングの音を、この段階で完成させていることが分かる、彼にとっても重要な曲である。

スティング自身は、ポリスというバンドのヴォーカリストになったときに、たまたまパンクムーブメントが巻き起こり、その中で売れて行ったがために、不本意なイメージを付けられたのだろう。
まあ、お金のために『3コード・ロック』をやっていたのかもしれない。
その中で『見つめていたい』や、『ロクサーヌ』、『孤独のメッセージ』、『キング・オブ・ペイン』などのヒット曲が生まれ、やっと自分の好きな音楽を作れたのが本作なのだろう。

今の『まじめ』さと、ポリス時代の『ストレート』さが、うまくミックスされ、バックの多大なるサポートもあって、素晴らしいアルバムになっている。
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by saka-zuu | 2004-11-09 19:19 | MUSIC