貴重な毎日を浪費しながら、人生の約半分が過ぎた模様。これからも、いつの間にか過ぎていく時間を、傍観していく予定。


by saka-zuu
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THE ALAN PARSONS PROJECT『EYE IN THE SKY』

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アラン・パーソンズ・プロジェクトの1982年発表の6作目のアルバム。
もともとライヴをやらないので、『バンド』という形ではなく、アラン・パーソンズの『プロジェクト』という形をとっている。
本人は、キーボードで音を出したりしているが、基本的には彼の頭の中にあるイメージを顔なじみのミュージシャンを集めて、彼等の音を組み立てて作品にしている。
なので、アラン・パーソンズ本人は、やはりミュージシャンというよりは、プロデューサーであり、エンジ二アと言える。

デビュー当時は、明確なコンセプトを音楽化し、プログレ的な要素が大きかった。
他のプログレバンドとの大きな違いは、音が『大人』であったことと、バンド形態ではなかったため、音と音の融合が偶発的ではなく、アラン・パーソンズという『制作者』の頭の中にある音を再現することで完成していたことだろう。

このアルバムで最も素晴らしいのは、やはり『SIRIUS』から、タイトル曲の『EYE IN THE SKY』に流れるオープニングだろう。
非常に落ち着いて、今の季節によく合っていると思うが、どうだろうか。
また、『SILENCE AND I』や『OLD AND WISE』のような美しいバラードが聴きどころでもある。

それにしても、さすがにエンジ二ア出身というだけあって、アレンジの良さは秀逸。
無駄な音は一つもなく、また足りない音も一つもない。
『SILENCE AND I』では、95人のオーケストラを使って壮大な演奏をフューチャーしているが、決しておおげさでなく、まるでそれが当然そこにいるかのように感じさせる。
もちろん、他の曲が、音の少なさから、貧弱に感じることは全くないように絶妙にアレンジされている。

いつの時代に聴いても、古くもなく、いい意味で新しくもなく、普遍的なポップさをもった実に味わい深いアルバムである。
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by saka-zuu | 2004-10-25 01:42 | MUSIC